「ミニトマトの育て方がわからない」「育て方が知りたい」
家庭菜園ビギナーによくあるお悩みですが、
コツさえ押さえれば「ミニトマト」は誰でも簡単に育てられるようになります。
この記事では、私がミニトマトを育てるときに毎年やっている「ミニトマトの育て方」を紹介します。
10年以上育て続けている方法なので、「ミニトマトの育て方」に悩んでいる人はぜひ参考にしてみて下さい。
ミニトマトの栽培データ
原産地 | アンデス高地 |
---|---|
属性 | ナス科ナス属 |
栽培のしやすさ | ★★★★☆ |
種まき | 3月~4月 |
苗 | 4月下旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月下旬~9月中旬 |
発芽適温 | 20~30℃ |
生育適温 | 17~30℃ |
連作障害 | あり |
ミニトマトの栽培データは以上になります。
家庭菜園ビギナーには4月下旬頃から売り出される苗の購入をお勧めします。
種まきから作ろうとすると”発芽温度の加減で芽が出ない”や”種がたくさんあって使い切れず使用期限が過ぎる”など、失敗することもあります。
ミニトマトはひとつの苗からたくさん収穫できます。
はじめは苗3つ(1家族4人)から栽培するぐらいが適量でしょう。
ミニトマトの畑の土作り
ミニトマトの畑の土作りは約1~2週間前から準備をはじめます。
堆肥2kg/㎡・配合肥料100g/㎡を入れて耕し、畝幅60cmの平畝を作り、マルチをしたら準備完了です。
注意点は”元肥を多くあげすぎる”ことです。樹ぼけに原因になるので注意しましょう。

ミニトマトの栽培スケジュール
ミニトマトの栽培スケジュールは下記の8項目です。
- 植えつけ
- 支柱立て
- 誘引
- 脇芽摘み
- 摘花
- 追肥・中耕
- 摘芯
- 収穫
苗の植えつけ

ミニトマトの苗の植えつけは時期としては4月下旬から6月までに行います。
栽培場所は”風通しが良く太陽の光が当たる半日陰”が最適です。
植えつけの深さを2〜3cm程度に調整し、株の間隔は40cm~50cm程開けます。
また、植えつけの際は先にポットごと水につけ、水が底から出るくらいまで水を含ませ、植え穴に植えます。
収穫のことを考え、花を通路側に向けて植えるとその後が楽になります。
そして、もう1度水をやり、仮支柱を立てておきます。
植えつけ作業は以上となります。
支柱立て
ミニトマトを育てるときに支柱立ては必要な作業になります。
大きく成長する主枝を支柱にこまめに誘引することで”日当たり”や”風通し”を良くしてミニトマトの成長を手助けします。
支柱を立てる時期は苗を植えつけてから”2週間後”です。
おすすめの支柱の立て方は”合掌仕立て”です。
2本の支柱を高さ150cmぐらいで交差させた土台を3つ作り、交差したところにもう1本支柱を通して補強し、結束バンドや麻ひもで固定をします。
倒れない支柱を立てることがミニトマトを育てるのに大事になります。
頑丈さを心掛けましょう。
誘引

誘引とは茎や枝を支柱に固定することです。
株が育ってきたら仮支柱を外し、支柱に誘引していきます。
花芽は通路側に向くように誘引すると今後収穫がしやすくなります。
誘引のときに注意することは今後の茎の成長を考慮して空間を残して結ぶことです。
空間を残さないと誘引に使ったものが茎にめり込んでしまうので注意しましょう。
誘引に使うものは麻ひも・結束バンド・クリップ・テープなど様々なものがあります。
自分に使いやすいものを使ってもらえれば良いです。
脇芽摘み
ミニトマトは主枝ともう1本脇芽を残し2本仕立てにします。
しかし、それ以外の脇芽はこまめに摘み取っていきます。
脇芽は主茎と葉の間から出てきます。
これを週1回チェックしてこまめに摘み取るようにします。
脇芽を放っておくと”風通しの悪化”を招きます。
収穫もやりにくいですし、味も落ちるのでこまめに行いましょう。
摘花
ミニトマトは品種によって違いはありますが、1花房あたり15~25個実らせます。
そして、それ以外は摘花します。
実は主枝に近い方から大きくなります。よって、摘花は先端の方の花を摘み取りましょう。
摘花は摘んだ箇所が早く乾燥する方が良いのでなるべく晴れた日に行うようにしましょう。
ミニトマトはあまり摘花すること無く育つことも多いです。
参考までに知っておいて下さい。
追肥・中耕
最初の追肥は定植後3~4週間で行います。
化成肥料50g/㎡をマルチの脇にまき、その後、土寄せをしておきます。
以降、2週間に1度の頻度で追肥を行います。
肥料切れを起こさないためにも必ず追肥をしましょう。
追肥のついでに畝と畝の間を軽くおこすと空気が入り作物の根張りが良くなります。
これを”中耕”と言います。
中耕は除草効果もありますので、追肥のときに一緒にやっておきましょう。
摘芯
摘芯はミニトマトの実なりをよくするために枝を切ることを言います。
枝の生長には栄養をよく使うため、枝の先端を切り落とし、栄養を花や実に行き渡るようにします。
ミニトマトの場合、花房が7段くらいで主枝を摘芯します。
また、1段目の花房より下の葉は風通しをよくするために全部取っておきます。
収穫

ミニトマトは赤く色づいたときが収穫の目安になります。
手でも収穫は可能ですが、ハサミなどを使ってあまり引っ張らずに収穫して下さい。
引っ張って、未成熟のトマトが落とさないよう気を付けて下さい。
収穫後は2日くらい置くと追熟し、酸味が和らぎ美味しくなります。
ミニトマトの水やり
ミニトマトの水やりは生長に合わせて変える必要があります。

苗の植えつけ後
苗を植えた後は根付かせる必要があります。
そのため、土の表面が乾いたタイミングでこまめに水やりをしましょう。
根付いた合図は新しい葉が出てきたときになります。
期間としては約1週間ぐらいです。
水やりをする時間は高温の日などは”朝”や”夕がた”にしましょう。
日中に水をあげると太陽の光で温められ、お湯になってしまい植物も嫌がります。
苗が根付いた後
ミニトマトは毎日水やりをする必要はありません。
1週間に1,2回水をたっぷりとやりましょう。
水やりのしすぎはミニトマトを軟弱徒長気味にします。
回数は少なめに1回の水の量は多めにしましょう。
ミニトマトの病気や害虫対策
ミニトマトの主な病気や害虫には
- 連作障害
- 疫病
- オオタバコガの食害
- ハナムグリ
上記のようなものがあります。
ここでは主な病虫害の対策方法をご紹介します。
連作障害
ミニトマトはナス科の作物になります。
よって、同じナス科の食物を同じ所に植えないことが大切になります。
対策として、目安は4~5年空けると大丈夫と言われています。
しかし、家庭菜園など小スペースの場合は難しいと思います。
小スペースの方におすすめの方法は”冬にキャベツを植えること”です。
キャベツは窒素やトマトが残した残渣などの未熟な有機物を分解し、土をリセットしてくれます。
また、アブラナ科とナス科は共通の病虫害が少なく、お互いの病虫害を抑える効果があります。
連作障害が絶対起こらないわけではありませんが、対策としてはおすすめです。
疫病
疫病は茎や果実に褐色の病変が現れます。
病変がひどくなった場合、株を抜いて処分することが大事になります。
対策としては接木苗か病気に強い品種を植えることです。
疫病になった際は処分を含め、早めに対応しましょう。
オオタバコガ
オオタバコガは果実の内側や若葉を食べてしまいます。
幼虫を見つけたら捕まえましょう。
予防対策としては”防虫ネットや寒冷紗で成虫を侵入させないこと”や”作付け前の耕起で蛹を死滅させること”です。
発生後の対応策としては”農薬を散布すること””見つけたら捕まえること”です。
ハナムグリ
ハナムグリは熟した実を放置すると果汁を舐めに発生する病虫です。
適切なタイミングで収穫をしておくと防ぐことができます。
最後に
ミニトマトはビギナーにも育てやすい野菜になります。
自分の育てた野菜を食べる喜びはもちろんですが、ミニトマトが生長していく姿もぜひ楽しんで下さい。
病気・害虫にはくれぐれも注意をして下さい。
皆さんが美味しいミニトマトを上手に育てられることを楽しみにしております。
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